2012年12月19日水曜日

電源管理とリモートデスクトップ再び

先日、windows8の電源管理でスリープを妨げていた srvnet サービスを電源スリープより優先順位を下げてスリープできるようにしたが、「鹿を追う者は山を見ず」で、スリープさせることにこだわりすぎて、本来、自分がやりたかったことは実現できていませんでした。



  1. テレビ録画予約のタイミングで目覚めて、録画が終了したらスリープさせたい。
    ⇒1時間に1回位のタイミングで意図せず目覚めてしまう。
    ⇒リモートデスクトップからは録画に失敗してしまう。

  2. 遠隔操作したい時に目覚めさせ、リモートデスクトップで操作したい。
    ⇒1時間に1回位のタイミングで意図せず目覚めてしまう。
    ⇒リモートで録画再生しても、操作内容がテレビ画面に繁栄されない。

  3. リモートデスクトップからスリープさせたい。
    ⇒RDP接続は快適なものの、メニューからスリープを選べない。

  • リモートから録画できなくなった原因と対処


    録画機に設置してあるスマートカードは管理者権限のユーザ1人しか利用できないらしい。RDPでリモート接続すると二重ログインの扱いとなってしまい、スマートカードにアクセスできずに録画に失敗していたようです。

    対処療法ですが UltraVNC を導入してみると、リモートの操作がテレビ画面にそのまま反映され、テレビ視聴、録画も問題なく行うことができました。 また、リモートよりスリープやシャットダウンの指定もできます。そもそも、RDPとVNCは、仮想画面と実画面という根本的な差異があるのですね。しかし、RDPの快適さになれた後はVNCの重さが気になります。



    そこで、情報検索中に出会った chrome のリモートデスクトッププラグインを試してみることにしました。これは、VNCと同じで実画面の遠隔操作をブラウザ内で実現したものです。これが意外や本家のVNCよりレスポンスが良好で、VNCが紙芝居的に動くの対して少しジャミジャミするくらいで表示されます。おまけに remmina でのリモート接続ではうまくいかなかった音声も聞こえてきます。リモート接続で動画をみるのが目的ではありませんが、反応が良いのには越したことがないので、これを利用することにしました。



    ただし、RDPやVNCは、録画機がスリープ状態であっても、接続にいくと目覚めてくれますが、chrome のリモートデスクトップで接続した場合は、目覚めてくれませんでした。この対策については、次の電源制御と絡めて対応しました。

  • 意図しないタイミングで目覚める件の対処


    録画サーバがスリープから意図しないタイミングで目覚める件は、我が家にある携帯、複合機、妻のMACなどから接続要求が発せられているのではないかと推測するのですが、ネットワークをモニタして解析する力がないので、一つずつ電源を落として数時間様子をみるくらいしか原因究明方法が思いつきません。時間もかかるし、なんと言ってもぉ妻様まで巻き込むことになるので、こんな実験は不可能です。

    そんなときに出会ったのが、Magic Packet というスリープを解除させる専用の通信コマンドです。パソコンがWakeOnLANという機能に対応している場合、ネットワーク接続に対して目覚めさせる方法とMagic Packetだけに反応して目覚めさせる方法の2種類が選択できるらしいのです。そこで、録画サーバをMagicPacket だけに反応するように設定しました。



    リモートマシンからは Magic Packet 送信ツール(powerwake)で解除させることにしました。

    $ sudo apt-get install powerwake
    $ powerwake xx-xx-xx-xx-xx-xx
    

    サーバーのMACアドレスは、検索>cmd>ipconfig で表示される物理アドレスで参照しました。
    $ ipconfig/all|more
    

    ひと手間増えましたが、意図せず勝手に目覚めを繰り返すよりは、はるかに気持ちが楽になりました。

    以上で、「録画のタイミングでの起動、停止」と「遠隔操作が必要な時に起動、停止」が行え、勝手に目覚める問題も解消しました。chrome のリモートデスクトップを導入しなければ、気づかなかったかもしれないので「棚から牡丹餅」な気分です。



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